TB1 リアライトのダイナモ給電化 自転車改造(失敗)

最近、帰宅時間6-8時に無灯火の自転車が気になる。

昔は、タイヤとの摩擦式のライトが嫌で、ライトを使わないというのが多かった気がするが、最近、無灯火は、クロスバイク、マウンテンバイク乗りが多い。

自動車同様、オートライトが普及して、勝手にライトが付いてくれる時代で無灯火は無くなるとおもいきや、ライトが後付け、発電機(ダイナモ)がない、スポーツ自転車(クロスバイク、マウンテンバイク、ロードバイク)に乗る人が増えて(特に通学の高校生)その結果、無灯火が増えてしまっているのが現状なようです。

当人は、みんなが乗っているかっこいい自転車を選んでいるだけなのですが、それらのほとんどはオートライトが付いていません。充電する手間や窃盗される可能性が高い乾電池や充電式でのライトしかなく、無灯火している理由は今日忘れちゃってというような理由です。ライトに手間のかかる自転車を選んでしまっている自覚がなく、警察も多すぎて野放しになっている気がします。TB1のような、シティサイクルと同じような快適装備が標準でついているスポーツ自転車(通勤通学用クロスバイク)を周知させる必要があります。大きな事故で、無灯火はよくないというわかりきった教訓を再度繰り返す必要があるようです。

そんなことを思いながら、秋のサイクリング日和、夜のサイクリングを楽しんでいるのですが、問題だなと思うのが、リアライトの充電切れです。

数日、夜走ると、リアライトが切れてしまいます。長寿命のキャットアイだけ使っているのですが、先日切れてました。車からの視認性が光っているいないで全然違うので気になります。

解決策として、ソーラー充電式なので、日当たりの良い庭に置いておけば晴天であればフル充電されるのですが、めんどくさいです。手間で邪魔ですし。

日中ほとんど乗らないのもしょうがないことですし、冬にはもっと日照が悪くなります。

夜サイクリング派にとって、ソーラー充電式のリアライトは相性が良くありません。

置き場が悪いといっても、直射日光が当たる置き場というのは結構条件が厳しいのです。

ソーラー充電式は、私の環境や暗所置きなどの環境でバッテリー切れを起こすのは問題です。安全装置がバッテリー切れで動かないというのは許容されることではありません。同時に、過放電でバッテリー(充電池)の寿命が短くなり使用不能になります。

USB充電式のように、手動でするものもありますが、結局手間なのが良くありません。

そして決定的なのは、(フロント)オートライトがある自転車にはダイナモがあり発電が自分でできるので、完結することが可能なことです。フロントライトと同様にリアライトもダイナモ給電にすれば手間もかからず完結できるのです。

これは気になっていて、調べたところ、ダイナモ リアライトとして製品は存在ます。

以前、シマノが子供の安全アイテムとして作っており現在扱いナシ。種類豊富でまともにダイナモリアライトを作っているのは、 ドイツのBUSCH&MULLER(ブッシュ&ミューラー)だけみたいです。現在のラインアップは、リアキャリア向けばかりで、縦の支柱に取り付けるタイプはほぼ無いみたいです。唯一、SECULA plusというのがちょうどよく購入を考えたのですが、海外サイトからの購入しかなく送料込みで結構かかります。

現状、ダイナモリアライトを日本で入手するのは容易ではありません。

お金の問題であり、海外購入で解決はできますが、結構不満です。

そうした状況で、やってみたかったのですが、ハイパワーだけど電池もちが悪く外していたソーラー式リアライト(クロップス 80JSRV)を、ダイナモ給電して使えるのか工作をしてみました。

まず、電池ユニットを抜いて、透明ケースを分離させるためくぼみのマイナスドライバを差してテコでなく回転させて押し出し分離させます。若干接着剤による固定有。

その後、基板のプラスネジを取って基盤を浮かせて、ボタン電池接触金具の根元に露出させた銅線を巻き付け軽く固定して、そこをハンダで溶接しました。これ以外は、上手くはんだ付けできず無理でした。中央写真のように、基板を戻すときに干渉するのでハの字に広げて接着したほうがコードの干渉を回避できそうです。(とりあえず力押しでどうにかなります)。ドリルで横穴を2つ(大きければ1でも)作ってケーブルを外に出します。

そして、透明ケースを戻すのですが、瞬間接着剤(液状)を使ったのですが失敗しました。つけすぎて、液が飛んで内部で白濁化してソーラーの一部が白くなってしまいました。出し過ぎなのと、ゼリータイプのほうが安心です。後日、内部の白濁面積が増えてほとんど白くなってしまいました、ひどすぎます。液状の瞬間接着剤はこれがあるから買わないほうがいいです。今回の最大の失敗は「液体瞬間接着剤」を使ってしまったこと。これがなければ、電池を新調すれば普通に使えるはずでした。

これを自転車にもっていっての配線なのですが、フロントライト向けに2分岐させていたものを途中で接続させて3分岐にしてフレームの背後に這わせながらビニールテープで巻き固定して後輪までもってきます(細く黒いストローみたいなものがあるとケーブル垂れがなく配線がきれいです。ビニールテープの工夫でもどうにかなります。)。マイナスのほうは、車体に接触させれば機能するので塗装の無い銀色の部分、固定鍵のボルトに露出ケーブルを挟んでマイナスとしました。Wライトでの知識が活きます。

ここまで、疑心暗鬼だったのですが、前輪を空回りさせると連動して細かく点滅する感じで赤LEDが光りました。機能します、ただ、電気的な仕組みがわからないのですが、昼間でも光るようになったのは残念です(原因は不明)。走行中は、ずっと点灯しているようです。点滅より点灯が弱く感じましたが、夜走行ではっきり確認できると思います。

とはいえ、夜に充電不足を気にせず光るリアライトとしては取り付け成功だったのは収穫です。どの程度耐久性があるのかわかりませんが、配線は機能するのがわかったので、ダイナモリアライトが手に入れば間違いなく使えるというのがわかりました(実際は、使えません、後述)。

昼間の点灯が気にならず、夜ちゃんと機能して、耐久性もあれば、ボタン電池を新品にして停車時の点灯も機能するかもしれないという期待もあります。

いろいろ失敗、予想外もありますが、成果としては成功?です。

今回の改造は全くお勧めするものではありませんが、ダイナモリアライトは、配線ができれば機能するというのがわかりました。

(暗くなってからの実走・失敗)

期待して出発したのですが、フロントライト2つがまったく光りません。

おそらく原因は、電圧不足。3つのライトにして負荷が上がり、ダイナモの容量を超えての減少だと思います。リアライトは問題なく点灯していました。フレームを使ったマイナスが原因(Wライトの一つはフレームでのマイナスを使っているので可能性低い)かと、ダイナモのマイナスに直接つないでみても改善しません。

Wライト化の時点で、ライトの光量が少なくなった気がしましたが、どうやら間違いないようです。すでに、ぎりぎりの出力を分け合っていたようです。

TB1のダイナモは、ブリジストン 2.85V-0.58Wであり。

同じメーカー(ミツバ製)6V-2.4Wがあり。

パナソニックで6V-2.4W(697g)シマノで6v-2.4Wからして、

軽量(480g)と低価格のために、メインライトを稼働させるには十分ですが、ダイナモ・ライトともに低出力のものが標準採用されています(詳細はWライト化の記事)。

という事で、TB1の低圧ダイナモに、正式なダイナモリアライトを取り付けても、容量不足で問題が起きるというのがわかりました。Wライトでは不可、通常のライトでも、フロントライトの出力が落ちるので問題があります。(補足 Wライトは、それぞれのフロントライト出力が落ちても広範囲化と光の重複があるので総合的にメリットのほうが大きいです。3v定電圧ダイナモで、3Vライト+6Vライトが実用的に使えているだけで運が良かったのです。)

できないことがわかり状況がわかってきたので、連日、夜サイクリングをするときには、陽の当たる軒下を一時的な置き場所として充電することで解決できるかと思います。

使用時間は、点滅約22時間(直射日光下4時間充電時)で旧商品(TL-SLR200N)の約3倍を確保

であれば、意識的に置き場を考えれば大丈夫そうな気がします。

実際に使用して、フル充電から1回1時間の点灯使用で、1週間は持ちます。

具体的には、空になってから、日照2-3時間の充電から7日目で光が弱くなって限界っぽいので、完璧なフル充電であれば無給電一日1時間使用で10日は持つみたいです。

駐輪建物の中に、南向きで自転車を置ける軒下空間があったので、そこを充電場所として使用後、時々置けば日中充電されるので、特に負担もないことがわかりました。特殊な夜サイクリング環境でも、この程度で解決できる問題でした。