両面魚焼き電気グリルの焦げ付き対策

魚焼きは、焦げた臭い・油汚れがひどいので屋内向けではないと思います。

なので、コンロ付属のガス・電気グリルを使うのでなく、単品で販売されている両面魚焼き電気グリル(フィッシュロースター・魚焼き器)が便利と考えています。

 

コンロ付属だと、本体が安価なものだと両面でなく片面とか機能に制限があったり、綺麗さを維持しようとすると頻繁に掃除をしなくてはいけなく大変です、換気扇の油汚れの程度にも関係します。

ということで、両面魚焼き電気グリルを屋外の軒下に置かれたアルミ縁台の上において、雨よけにちょうど良いサイズのトロ船を帽子のように被せて設置使用していました。使用時、帽子を取って使用後、本体が冷めてから被せるという手間、油断するとちょうど台風時に外していて内部に水が入っていたり、真冬だと冷風・低温の影響で加熱時間が2-3倍になることがあり囲いを検討するなど、使い勝手に問題がありました。(真冬は深刻ですが、運用に致命的な問題があるわけではないです)

なので、カセットガスコンロでの調理場所として、近い離れの小さな土間小屋(元は昔の食料置き場)に電気を引いて「汚くできる調理小屋」となっており、こちらに置くことになりました。

こちらは、大きな引き戸の開閉が手間ですが、内部にオートライト照明を設置したり環境を整えたところ、屋根と通気性のある板壁で快適に使えています(砂埃汚れはあり)。

使い道は、当初、2つあって、グリルパンを使っての主に肉料理。そのままでの魚焼きです。

グリルパンは、蓋をすれば蒸し焼きにできて、水分とともに塩気が抜けて健康的、野菜の上に下味のついた肉などを置いて火にかけるだけでメイン料理が一品できてしまう、グリルパンが汚れるだけでグリルが汚れないなど、メリットが多く、当初は魔法の道具のようにかなり気に入って色々使っていました。

※上下両側から加熱するので調理時間・手間がかからないのは確かですが、美味しいかというと具材によって当たり外れがあります。

ただ残念なことに、鉄製のグリルに黒色のフッ素加工がされているものなので、清掃時、焦げ付きをステンレスウールで落とすなどの影響で塗装が剥げて、赤錆が目立つようになりました。鉄のフライパン・中華鍋同様に空焚きや油を塗るなどしないといけなくなり、しばらく使わないと酷い赤錆ができているというのが面倒で使わなくなりました。ステンレス製でなく鉄製が主流であることに理由があるらしく良いものなのですが手間が許容できず使わなくなりました。フッ素コーティングを削らない、内部にアルミ箔を敷いた使い方など改善できそうな点があり、1000円程度で手軽に買い替えのできるものだったので扱いを改めて使って検証してみようと思います。ただ、やはり鉄フライパンと同じく手間がかかる製品である可能性があります。グリルパンが魚グリルに付属している製品があったのでこのあたり事情よくわかりません。

また、汚れないグリルパン用と非常に汚れる魚焼き用とで、2台魚焼きグリルを購入することを検討したことがあったのですが、蓋付きグリルパンはほとんど汚れない、古い単品の魚焼きグリルだとグリルパンが干渉ギリギリなので室内の大きい付属グリルが向いているのでそちらで使うということで落ち着きました。グリルパン自体を使わなくなったのでその運用はなくなったのですが、まめに清掃する場合でないと、1台の電気グリルで両方をやるのはグリルパンに魚焼きの油汚れと臭いが付くのが嫌でできないと思います。

 

魚焼きについては、紅鮭銀鮭よくわかりませんが定番のシャケの切り身はよく購入します。ほか、キンメダイの開きなどグリルぎりぎりの(一応の)大物も対応できて便利です。魚焼きグリルが活用できるのであれば、鮮魚コーナーの魚をとりあえず買って焼いてみる、大きなステーキ肉を買って焼いてみる(厚い肉だと火力が弱いので残念なレア焼きになるので焼き過ぎかな程度がいいと思います)など、焼料理がかなり手軽で幅広いものに変わります。

調理としては、美味しくなるから日本酒をかけるとかは省いてもいいので省くとして、基本的には、グリルに魚を置いて20分ほど焼くというだけで非常に簡単です。

この簡単さの障害として、「清掃」と「魚が網に焦げ付く」問題があります。

清掃は、やらないという強い意思を持っていますので、落ちた油は、油を吸うグリル石を敷いて1-2年間隔で石を交換するという運用をやっています。毎日、大量に魚を焼けば油が吸収・燃焼?できず問題が起きそうですが、低頻度の使用では今のところ大丈夫です。また、万が一に、出火など起こしてしまっても、(近所・周りに直接被害のでない)離れのボロ小屋ですので被害は限定されます。

そして、魚が網に焦げ付く問題なのですが、

これは、焼き魚を始めてからいろいろ試しました。

最初に、焦げ付いて魚が上手く剥がせないという対処で、フライを使って剥がすという方法をやっていましたが、上手には剥がせませんし大変です。

次が、事前に魚に、酢をかけるという方法です。これをやるとたしかに焦げ付きがゆるくなりました。ただ、欠点は、味が酢によるものなのか違ったものになる感じがあり、

(表面を見た場合)焦げ付きがかるくなり薄黄色に焼けるだけで生っぽい感じ、おそらく酢により火の通りが悪くなったような悪影響を感じました。悪くない方法なのですが、酢をかけるのが手間です。

油を網に塗るという方法は、使い捨てたり塗りつけるものの衛生状況が気になり試していません。

そんな状況で、魚焼きホイルという油なしでもくっつかないというアルミ箔があって試したところ、これは本当に焦げ付かず良いものでした。

網と魚が接触する面に、この製品を敷いておけば、焼いた後に、くっつかず難なくトングでお皿に取れるという感じです。

また、毎回アルミ箔を交換せずとも、そのまま置きっぱなしにして、再使用もできるので非常に楽でした。アルミ箔の上に、魚の脂がもちろん残っているのですが、高温環境や加熱で、食中毒系の危険は少ないと思われます(自己責任)。

ただやはり、アルミ箔の上の大量の魚脂が気分の良いものではなく、また、アルミ箔が間にあるため、裏面に焦げ目がつかずそこが不満になる可能性はある気がします。

アルミ泊の置き方の改良という方向もあるのですが、今回、別の方法として、

グリル用メッシュシートというものを試すことにしました。

材質は、グラスファイバーにフッ素加工がされたものだそうです。

実物は、鉢の底に置く土漏れ防止のプラ網より硬さがあるかなという印象です。

この製品が、これまでの試行で、求めてきた清掃不要で再使用でき、裏表しっかり火と焦げ目の入る理想的なものではないかと期待しています。

使っている魚焼きグリルは山善KWB-110ですが(近所のホームセンターであるものを購入しただけ)こだわりなく選んで、長年使えてこうした原始的な使い方ができる道具というのは魅力的です。

魚焼きグリル付属の網は、表裏で高さ調整ができて、写真のように深底だと厚みのある魚(一度やった鯛の姿焼きなど)に対応できます。ただ、その場合、下のヒーターに近く網に焦げ付きやすく、上のヒーターが遠く上面の焼きが甘くなります(上は振りかけるものがあると焦げ目がさらにつきづらい)。反対に、浅底だと厚みのある魚に対応できませんが、下のヒーターが遠く網との焦げ付きが起きにくく、上のヒーターが近く火の通りがよくなるはずです。網の上にメッシュシートが乗っているので、浅底だと上ヒーターと干渉しやすくなった、深底だと浅底に近づいたということになるので、魚の厚みを気にする必要のない深底のままで使おうと思います。

(追加)最新モデルの動向が気になり店頭で実物を見たのですが、最近のものは付属の網がフッ素コーティングされているものがあるようです(ヤマゼン製)。ということでメッシュシートと同じというわけでなく、網が荒い(付属)ものと細かい(メッシュ)ものでどちらが焦げ付きにくいのかが気になってきます。

(3-4回使っての感想)

ほとんどくっつかず、軽くペリペリという感じで剥がれます。このままいけそうな感触。