カセットガスコンロ 実用安全な改造(防風・火力)

IHは炒め物が苦手で美味しくなく炒め物をしなくなって知らずに結構食の危機的な状況だったのですが、カセットコンロで補完できるしかも、野外調理で鍋振りも遠慮なくでき地面を汚せるという開放的なメリットもあり炒め物やりまくってます。

IH環境で、屋外でカセットコンロを使用して炒め物をすると

①火に触れる高揚感・汚れることを気にせず鍋振りができる(楽しさ)

②ガスによる鍋振りにより、水っぽくない美味しい炒め物ができる(美味しさ)

③I大人数の炒め物を快適に調理することができる(快適さ)

この楽・美・快の3点があり、炒め物に不向きなIHを補完する形で屋外でカセットコンロを併用することをお勧めします。日ごろの防災の備えとしても無駄が無い優れた組み合わせです。

1人前の焼きそば程度だったらIHでも大丈夫なのですが、2人前になると、水っぽさが残り(ガスの鍋振りは水分飛ばしの役割が大きいです、IHは加熱方式も大きく異なるので向いていません)、調理も鍋振りが(実質)できない都合(こちらは混ぜ合わせる役割)苦痛になり、欠点が露見します。単に屋外だと、風があると調理不能になるので土間の風よけのある小屋みたいな空間が(雨ホコリを避け置き場として使え、電気水道もあるとさらに)理想になります。(地方の広い庭の活用法の一つになると思います。他、たちしょん場(単にたちしょんは不潔ですが下水か土中浸透圧を用いて解決したのものです)という開放的に小便ができる男性にとっての快適場所の設置もあります)

とりあえず、火力があって安い普及タイプのカセットコンロをamazonで購入しました。

火力は3.5kw。

使ってみての不満点として、①屋外だと風に弱い。②カセットが空になりかけると火力が弱くなり(満タンの使用開始時は最大、終わり際は最小の能力になります)使い切るまで調理が停滞する。という二つの点が気になりました。

改造と言うと、検索していろいろあるのですが安全を犠牲にせず実用的で手軽な方法で、カセットコンロ使い初めにやっておきたい基本的な改造を考えました。

①屋外だと風に弱い。

ごとく(鍋置き)の周りを囲う様に、4切れの厚紙(包装用の薄段ボール)を作り、余裕をもって(後からアルミホイールを巻くので狭くなる、掃除のときなど上に持ち上げて取り外しができる余裕が必要なため)3か所をセロテープなどで固定接続し、一直線で4切れが繋がった長い厚紙を作ります。それを、一直線を包めるようにアルミホイールを伸ばして、長い厚紙に押さえて巻きつけます。最後に、4切れの中心にホッチキスで留めてアルミホイールを固定します。

(★最初の画像をご覧ください)

それを折って写真の様にごとくに巻いて、(1切れだけ長めにして重ねてホッチキス1点留めできるのを後から気が付きましたが)別のL字の厚紙にアルミホールを巻いたものをつなぎ合わせる部分に重ねてホッチキスで固定して完成です。

これで、防風機能がついて火力が安定します。掃除のときは、上にはずすことができ、また嵌めれば使用でき永続的に使えます。

市販のコンロガード風よけ(1000円程度)というのもあるのですが、かなり構造が違うので私は自作という方法を選びました(ただの風よけという意識なのですが、難しいことがあれば市販品を買おうと思います)。

 

②カセットが空になりかけると火力が弱くなり(満タンの使用開始時は最大、終わり際は最小の能力になります)使い切るまで調理が停滞する。

これは、最近のカセットコンロについたヒートプレートでカセットを温め低温での気化能力低下を改善する仕組みがあります。本来、冬の低温時の火力の弱さを改善するためのものですが、火力の改善強化としての面もあります。

右上の金属板なのですが、他の方の改造で銅のプレートにしたりとやられていますが、カセットが熱くなりすぎて80度辺りで爆発の危険があるものなので怖いです。なので最小限の気持ち程度の改造でいいと思います。それで、簡単にできるのがヒートプレートの位置調整です。

このような感じでプレートがあるのですが

少しわかりにくいですが、数ミリ上げる(バーナー下と同じ高さ)ことで燃焼部に近づけ伝熱温度の上昇を狙います。このプレートは、カセットとの距離があるので、設計の段階で加熱しすぎて爆発するような危険な設計ではなく間である程度は熱を抑えてカセットを加熱する仕組みです。このヒートプレートですが、カセット近くで手で触ったところ熱々で触れないほど高温になりますが、ガスカセットの底部は気化冷却で冷え冷えになっているのでこれを結果温めることになるのでプラスマイナス=常温という感じで心配は無いようです。

下手に自作するより、既存の位置調整程度が安全で合理的な手段だと考えます。
そのやり方ですが、最初、キッチンペーパーなどを下に詰めるというのをやったのですが、金属プレートを曲げて癖をつける感じで調整ができました。少し上げてそのまま、もしかすると元に戻ってしまうかもという状況であれば安全です。夏場の気化能力が高すぎて火力が強すぎるという使用条件でプレートの温度は大丈夫なのか気になるところなのですが注意しておきます。

カセットコンロよくある質問Q5の通り、ヒートプレートは過熱させるためかなり熱くなる仕組みで、過剰過熱でガスが異常圧になったときは、安全装置が作動するそうなので、使用中に爆発する危険はないようです。爆発する事故は、使用中であれば安全装置が働いた後に別のコンロなどが過熱し続け爆発という内容なはずです。

また、こちらの記事の画像の通り最初から、バーナー下と同じ高さにプレートがある製品もあるので、プレートが加熱しすぎて危険という心配もなさそうです。

②は大丈夫という結論です。

(失敗でした)

フライパンを置いて使ってみたところ、①の囲いは、すぐに煙が出て内部の厚紙が熱で炭化して火が付きました。

水と火の自作は、相性悪いなと思ってましたが、慎重にやらないと失敗する事例です。

という事で、何かしら完成させないと落ち着かないので他の方法をやりました。

失敗から察するに、コンロ周りはかなり高温になります。アルミ箔は短時間でも一部ボロボロになりましたし、中の厚紙はすぐに炭化しました。

となると、アルミは材質として不向きなのか、アルミは700度、鉄・ステンレスは1400度程度が溶け出す温度だそうです。ただ、アルミ鍋はあるので、薄すぎる、中身がないから炊き状態というのが問題なようです。長く使うことを考えると、ステンレスがいい様に思います。買い出しを考えたのですが、家に伸縮物干し竿の細いほうの廃材があり、太さとしては熱の逃げる隙間がどうにか確保できる感じで太すぎな感もありましたが、それを4本に切り分けて針金を通して連結するという作業をしました(要グラインダーできればダイアモンドカッター)。

アルミの市販品が1000円ですが、耐久性と防風効果どの程度か思いつかないので、こちらのステンレス材質と熱に強そうな筒構造で取り外しも容易で、永続的に使えそうな風よけを自作しました。長く使えると思います。他のコンロに買い換えても針金調整できるので使い続けられます。しばらく使って問題なければ、完成です。

 

 

屋外用の7000円で買えるタフまるという製品もあるそうです。これを買えば防風改造いらないです。目的に合った完成品(二層防風仕様です!)があるんだなと知りました。ただ、屋内用と屋外用の違いは、コンロの高さ。室内で使うときに高いと見渡し難く不向き。

 

カセットコンロは、震災の切実な需要があって、規格が統一された経緯があって、独自仕様という囲い込み方式(専用のカセットガスを高価にして儲けるなど)が崩壊していて(店頭だと自社専用とありますが互換性があります)、共通仕様で参入者が多く、競争により本体とカセットの価格が安くなっています。このあたり、免許制で割高と言われるプロパンがス(LPガス)と対照的です。バーナー持ってたりするので、プロパンガスが気になったのですが、とりあえずカセットコンロを使い通して屋外での直火による料理の楽しさを追求したいと思っています。

 

カセットガスについては、情報として完成しているサイトが見事です。

カセットガス 安い プタン100% 沸点0度 実用10度-
イソプタン 配合 沸点-10度 実用0度-
プロパン 配合 沸点-42度 寒冷地(本格的なアウトドア)
IH家庭の屋外カセットコンロであれば、冬の利用は少なくイソプタン配合
通常は、安いプタンで十分。この2本体制だと快適。プロパンは不要。
真冬に、湯沸かしなどプロパンガス自体は必要がある。
2007年に、カセットガスコンロに対して、ヒートパネルの設置が義務

カセットガス切れ直前は、外側の燃焼がオレンジもしくは赤っぽい異変があるので目安になります。

店頭を見た所、安いカセットガス(398円プタン)と高級ブランドのイワタニ(698円、プタンと書いてあるだけですが、プタン70%イソプタン30%らしいです)というラインアップで、ハイパワーは通常置いてありません。職人向けのバーナーやキャンプコーナーにハイパワーが置いてあるのですが、プタンにプロパン含有、単にプタンとあるだけで、イソプタン表記のものが私の見た所ありませんでした。イソプタンが間違いなく入っているTOHOゴールドをコメリで取り寄せましたが、698円。職人向けのプロパン含有で1000円以下なので、イソプタン含有とプロパン含有は値段差はあまりなく低温対応能力としてプロパンが優れているので、相応かと思います。

安い(プタン100%)398円、ハイパワー安い(イソプタン混合)698円、ハイパワー高い(プロパン含有)980-1200円というのがだいたいの相場価格だと思います。

店頭の表記では、成分比や詳細な成分表記は無く、細かく調べるのは無理なようです。

寒くなると、ガスが得意な炒め物はなかなかしなくなるのでガスが弱くて困るという場面はそれほどないのですが、安いプタンを主にして、寒い時期は、イソプタン・プロパン含有カセットを装備しておくという体制を準備しておくと万全なようです。

カセットガスの高い安いの違い

 

追加

やってしまった。ガス全般でよくあることらしいけど、気温が上がると気化しやすくなりガス圧が上昇します、冬場は最大出力がちょうどいいが、夏場は最大出力だと火力が強すぎる。去年の夏からカセットコンロを本格的に使い始めたので、真夏の調理はガス火力が強すぎるという感覚はあったのけど、いつもの調子で最大出力で調理したところ、いつもなら問題のない焼きそばで凄まじい麺の焦げ付きを体験して、焼きそば麺メーカーに苦情要望を出してしまったのだが、メーカーやスーパーではよくあるクレームらしく、後で検証して気が付いて勘違いを訂正することになりました。夏の風物詩「夏到来ガス調理の焦げ付きクレーム」はあるあるっぽいです。

追加2

1年ほど使って不満に思うのが、カセットの使い切り直前、火の先端が赤くなり火力が落ちてちょろ火の状態で使い切って火が消えるまで数分使わなければいけないのが大変問題です。

炒め物の途中、カセットガスの終わりが近くちょろ火が消えるまでの間、調理は待機状態。使い切って新しいカセットガスに交換して出力が戻ったら調理再開という感じで使い切るまで待つ時間が無駄でしかなく、これはカセットガスの欠点だと思いました、ただこれでも、ヒートパネルのおかげでガス容量の低下に伴う火力の低下が軽減されていてその上での不満になります。ですが、その数分が解決できないと快適とは言えないと思います。

その解決法としていろいろ考えましたが、使い切りが近く火が赤みを帯びてきたかなという段階で思い切ってカセットを新品に交換するので良さそうです。

その使用途中のカセットガスは、調理時間の短い炒め物や揚げ物では使わず、調理時間の長い湯でもの調理の沸騰させる時に優先して溜まった使用途中在庫を使って使い切るという方法が良さそうです。(実際まだやったことが無いのですが一番いい方法に思います)、(自治体によって違いがある様ですが)使い切ったカセットに穴を開けるのですが、使い切ったものでもガス臭は「かなり」します。なので、使い切っていないカセットに穴を開けると「すさまじい」ガス臭が発生するので使い切りをお勧めします(可燃性の危険もあります)。

また、自動車工員の時に、一日に2-3本発生するパーツクリーナーの空スプレー缶に穴を開けるため耐久性と使い勝手(簡単に大きな穴(抜けが早い、容易に穴の有り無しの判別ができる)を開けられる)ものを探したのですが、

この写真のものがベストです。ガス抜き用商品でなく、三徳缶切りと呼ばれる、缶切り、瓶抜き、穴あけ(多くはここがコルク抜きの商品が多い)の仕事ができるものです。「穴あけ」は本来、缶詰のスープやジュースの注ぎ口を作る用途だったようですが、ガスカセット缶のガス抜きとして使うのが今の主な用途の様です。シェービングクリームのようなアルミ材の缶は引っ掛ける端の継ぎ目部分が無く対応できないと思われますが、カセットガスのようなスチール材の従来からある缶については、▲の大きな穴を簡単に開けられます。

また、三徳缶切りとして別のものでは、同様に穴あけが可能ですが、素材(おそらく鉄板)の厚みが1mm以下しかなく分厚く2mmはある上の製品と比べて、すぐに爪が潰れてしまって使用不能になります。

テコの原理で、他の挟むなどの穴あけ道具よりも力が要りません。

カセットコンロをよく使う場合、この道具は持っておくと気持ちがいいと思います。

ダイソーで、ボトルオープナー(100円)という名称で販売しています。