エアコン室外機の遮熱カバーについて

よく知られていることですが、真夏の日中、直射日光にさらされて高熱になっている室外機と、日陰の室外機とでは、冷房効率が違います。

とはいえ、冷房として全然冷えないとかそういう経験はないので、ヒートポンプの効率が落ちることにより消費電力が増えるそうです。遮光対策で、1割ほど省エネ効果があったという情報は見つかります。

気持ち冷房の効きが良くなるし、電気代も少しやすくなるという違いでしょう。

一般的な対処法は、他のサイトのほうがよくまとまっています

室外機を日中照射の酷い南面以外に設置する。サンシェードやよしずで南面に日陰を作る時に一緒に覆うという感じのことができればそれでいいと思います。

ここから、個人的なこだわりになるのですが、エアコン(冷房)を毎年使うのであれば、ベストな環境を構築しておきたいと思いました。

そこで、室外機の遮熱カバーというものが、ホームセンターで毎夏売られているので試したのですが全然だめでした。

安価なものだと、ゴムバンド(または磁石)で本体に固定して、銀色の膜のあるスポンジマット(キャンプマット)で囲うみたいなものがあるのですが

これは、台風みたいな強風時にめくれたままになる、耐久性のあるものでなく。短期間で寿命もしくは使わなくなるようなものです。(だったはず)

2Fの南面の室外機に、苦労して取り付けて、たまに見たらめくれているのを発見して期待したものではないというのがわかりました。

遮熱貼り付けシートみたいなものがあるようですが、効果はほとんどない気がします。

そして、一度設置して冷房時は良いですが、冬の暖房時は効果がないですし無いほうが良いとすら思うので必要なのは、夏季の2-3ヶ月だけです。

なので、簡単に取り付けができて、取り外しができるものが理想です。台風が来るときなど一時的に取り外せるとなお良いです。

また、南面以外に設置された室外機は、真昼のピーク時にに直射日光が当たることがないのでカバーの必要性はないです。

南面の室外機で、日中めちゃくちゃ直射日光があたり稼働する機会が多い場合、カバーをかけたいと思うはずです。

このなかでも、手軽にいじれないさわれない視認できない場所に設置された室外機は、トラブル回避のため何もしないのが無難です。メンテナンスフリーで使えるカバーはないですし、カバーの効果は気持ち程度なので止めたほうがいいです。

という感じで、(私の環境の話になってしまうのですが)1Fの南面の室外機が唯一、カバーをして効率を上げられたらなぁと思う箇所です。

日中、大きな稼働音をして動いている時、直射日光で室外機天板がものすごく熱くなっているのが気になっていました。

これを、よしず、サンシェード、ニガウリ植物など日光を遮るものを置ければいいのですが、なかなか難しいと思います。

1-2万円台で、格子状の室外機棚カバーがあります。これは最近の軒が短い家だと、冬の積雪回避も兼ねて必要な場合があるのかなと思いました。私のケースは、奥行きのある軒下です。通常だと、これも候補になるんだと思います。ただ、室外機が一回り大きくなることに私は抵抗がありました。

 

要は、天板に遮熱板みたいなものを載せれば、帽子のようになって、真夏の上から当たる日光を遮って室外機裏の吸気部と本体を日陰にできます。

高価なものでは遮熱目的には無駄ですし、いい加減なものでは耐久性・防水性がなく通年で使えません。1000円程度で、毎年使える丈夫なものを必要としています。

ホームセンターでちょうどよいものは無いかと調べたら、「あぜ板(波)」がありました。

お店で、取り寄せてもらった覚えがあったのですが我が家の板は縦40cm*横88cmでした。400*1200mmだと思います。1200mmは長すぎるのでそこはカット(作業カッターで数回切り込みを入れて折れたはず)して調整した記憶があります。縦50・60cmだと影は大きいですが、出っ張りすぎて40cmを選んだ記憶がありますし、実際写真の通りベストサイズだと思います(室外機のサイズを測って最適なものを選んでください)。今回の場合は、配管カバーと右壁に当てて設置しているので40cmですが後ろに余裕があれば50cmを選んでいたと思います。

厚みがあり、用途からある程度熱に強く、購入したものが劣化せず10年近く経っているのに使えています。ゆるい波板状なので、隙間があり通気があるので室外機との間に熱がこもりません。

固定法は、室外機の上に、板を載せて、ある程度重い天然石を重しにしています。波状なので重しはズレ動きにくいです。これだけですので、石を取って、板を下ろせば撤去できます。台風時、心配なときは容易に撤去できます。万が一、重しが落下すると玄関タイルに傷ができるのでまずいのですが、強風程度で動くものではないです。子供が遊んで落下させる危険まで想定できていないので、開けた安定した場所、子供を含めてだれも近寄らないという条件は必要になります。

久々に置いてみましたが、天然石は重いので容易には動きません。平面ブロックだとより安心だと思います。

場所は、午前中は日陰、昼過ぎから当たりだして2-3時に西日最大になります。写真は季節が春先なのですが、真夏だと陽が高くなるので真上から照射する感じになり室外機がカバーの影でより覆われます。

天板だけでなく吸気面となる背後に、影ができるのも影響してくると思われます。

とりあえず、何かしたいけど邪魔になるのは困る、最も手軽でしっかりしたものとして帽子感覚の「あぜ板」は(実用面で)丁度よいものになるはずです。

空間的に余裕がある場合におすすめできますが、基本的には何もしないのが無難というのは間違いありません。