電工スピーカーセレクタ 自作

スピーカーセレクタは高級品は高すぎるし安物は品質に満足できないで定番商品不在という状況で、自作の需要があるらしい。

(追記)ラックスマン AS-5Ⅲというロングセラーがあるが、シンプルなものを求めるならこの電工自作のほうがメリットが多いと思う。安っぽさを抜きにすれば中華の安物も侮れないとは思う。

実際、中国メーカーでなく国内メーカーの1500円ほどで売っている製品を試してみたが、問題としてたまに接触不良で切り替えがうまくいかないという不満が出て、値段相応に安っぽい見た目(緑色)もあって長く使う気にはなれなかった。

1アンプに2スピーカーの環境なので、直接バナナプラグの差し替えでとりあえずは事足りるので長く放置していたのだが、せっかくなら2スピーカーを手軽に切り替えて楽しみたいという気になったので、手軽にかつ安価高品質で入手できる電工部品による自作に挑戦した。

調べたところ、自作の主流は4極トグルスイッチによるスイッチ1つでの切り替えなのだが、私は「フルカラー照明スイッチ4つでの切り替え」方式を採用した。

この方式のメリットは、

平面置きでは、安定して軽く片手下押しで扱える。

スイッチを見ずに押せるので奥まった場所における。

4つに分かれるので接触不良の可能性が低い、動作が軽い、高級品と同じくプラス側マイナス側両方を切り替えるので音質的に高品質仕様。

以上のように、奥まったデスクトップの上に置く環境に適している。

色を気にしなければ、大きなホームセンターの電工コーナーで簡単に揃えられるが、せっかくなのであまり見かけない黒色にこだわったため通販での取り寄せになった、値段は白黒同じなのでこれはお得だと思う。

参考にさせていただいたサイト 

電工材を使ったスピーカー切替器-自作スピーカー 手作りの音を楽しみましょう! DIY-Sound♪

スピーカーセレクターもどき(自作スピーカー切替器) - 気になる品々2

同じものを作っても価値がないので、今回は黒とシルバーで高級セレクタ風にすること、露出ボックスを使ってバナナプラグ用のターミナルを排除してケーブルを直挿しにしてコンパクトな外観にする課題を設けました。

 

部品詳細

パナソニック 埋込スイッチC(3路) ブラック WN5002B

未来工業 プラモール用 深形モール用スイッチボックス ケーブル配線用露出スイッチボックス 2ケ用深形 ブラック MSB-2YK

パナソニック(Panasonic) 新金属プレート2型 標準プレート 4個用 WN6504K

(入手容易) 

パナソニック(Panasonic) フルカラー埋込絶縁ワンタッチ取付枠2型 WN3710P 【純正パッケージ品】

ELPA 絶縁被覆付棒状端子 VTUB-2 PS-681H 

(絶縁被膜無しでも可、穴径とオンス幅が最適なものを)

スピーカーケーブル、バナナプラグ を除けば、3000-5000円程度。

 

必要工具 かしめ工具、ドライバ 等

スピーカー  DENON SC-M41 6Ω  /  FOSTX  FE83NV 8Ω

 

完成 新金属(アルミ)安っぽくなくて悪くないです。思った通りの雰囲気です。

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ケーブル径が詳細わかりませんが、計6本でも大丈夫でした。ケーブル圧で浮き上がりも一応大丈夫、マグネットシートを裏面に張ればズレの心配はないはず。出入口は、ダイソーとかの電動小型グラインダーでざらつきを落とせると楽。ペンチで剥がすところ結構、粗い感じになるので。

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これが、作業のすべてと言っていいくらいのケーブル差し込み箇所。ケーブル径に合った棒端子をかしめて突っ込むだけだが、大きい径(透明)のほうのはんだで先端が補強してあるのは端子無しの直挿しでもガッチリ嵌ることができました。ただ青い大型絶縁付き棒端子はボックス底と干渉ぎりぎりだったので、挿してから若干曲げる必要があった。

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実際使ってみると想定通りの使い勝手で気に入った。本来はおなじみの照明スイッチであり接触不良の心配は無いと言っていい位安定している。一番の心配事だった4回スイッチを押すという動作も片手で負担なくでき気にならないし切り替えでノイズが発生ということもない、音質の面で気になる点は無し、(安いプラ製品と比べれば)高級感重厚感がある。そして、気軽にスピーカーの切り替えができる環境は、快適。2台を気分で切り替える楽しさはスピーカーセレクタが無いと味わえないし、加えて切り替え不良の心配などあってはいけない。

トグルスイッチや音質的に不利と言われる簡略化したもの、より洗練されたものなど、方向としては切り替え回数を減らせるものに興味があるので、また機会があれば挑戦してみようと思います。