(以前調べたことがあり、最近自動車の入れ替えがあり気になったので、整理して記事にした忘備録です)
エンジンオイル同様、定期的に交換すればいいだけのメンテナンス消耗品。
ただ、完全な裏方のオイルでなく、運転中常に視界に入るワイパーのデザインというのは気になるところです。(自分で交換すると工具や作業で非常に大変なオイル交換なので、こちらは完全に業者に任せるべきです。ワイパーは互換性が複雑)
以前は、骨組み丸見えのトーナメントワイパーが普通乗用車にも採用され標準でした(軽トラだと今も採用されています)。
最近は、デザインワイパーが標準となって見栄えが良くなっています(ほとんどの人はデザインしか気にしていないと思う)。フラットワイパーも純正として採用されているようです(例 N-WGN)。
ワイパー業界の事情としては、NWB(日本ワイパーブレード)という会社が大きななシェアを持っており、自動車メーカー国内すべての純正ワイパーに採用されているそうです。(純正はすべてNWBという意味ではない)
ワイパーの交換は、ゴムは半年-1年、ブレードは1年-2年となっており、少し性能が落ちたら交換しましょうという目安で決めていると思われ、日常使用では、ゴム2年・ブレード4年は余裕な気がします(個人的には、手間も考えると2年ごとに一式交換が良いと思いますし、2年目にゴム交換・翌2年目にブレードゴム一式・次ゴム交換というサイクルでも何ら問題ないと思います)。常にガラス面にワイパーを押し当てるので圧がかかり続けるので、劣化は起きやすいものではあると思います。以前、おそらく4年以上交換しないで使っていて新品に交換した記憶があるのですが、そのときは、拭き漏れがあり水筋がガラス面に残る(ほか大きな動作音)という不良が発生していましたがこんなものだろうと気にならなかったのですが、交換するとスムーズかつきれいに拭けるので交換はやったほうがいいんだと思い知らされました。古い話ですが、車検の項目に入っているのに通っているわけで、自発的に交換しないと劣化したままになる可能性があるようです(民間車検の場合)。
とはいえ、無交換で起きる不具合は徐々に悪化しその程度なので、1年ごとにゴム交換にする必要はないと思います。振り返ると、ワイパー交換したほうがいいかもと水筋が残るなど気になったら交換でいい気もします。
新車の純正ワイパー(デザインワイパー・フラットワイパー)は、基本的にはNWB、ガラコ、PIAAの適合表から「純正ワイパー用替えゴム」で調べて該当するものを見つけるようです。また、正規ディラーに純正替えゴムを注文すれば在庫があるらしく簡単に手に入ります。互換性・共通性は強くあるみたい。新型ヴェゼルのフラットワイパーの替えゴムがガラコで見つかるので、ゴム形状は同じなんだと思われます。フラットワイパー=ボッシュではないらしい。
自動車の正規ディーラーの車検では、替えゴムの用意があるようですが、これは自車の純正ワイパーの純正替えゴムの在庫があるだけ(当然社外品はない)のようで、車検を正規ディーラーで任せている場合、そのタイミングで純正ワイパーのゴム交換をしてもらうことになるようです。通常ゴムしか交換しませんと回答もらったのでブレードの劣化あまり気にしていないようです。正規ディラーは工賃(1500円?)、純正ワイパー・ゴムともに高く(1.5から2倍)、正規ディラーには替えゴムの在庫はあるそうで、ブレードは取り寄せだそうです。
純正ワイパーを使い続ける場合、カー用品店などで社外品の替えゴムがありますし、正規ディラーの純正替えゴムもあるようです。
純正ワイパーは、市販品と全く同じということがあるようなので、社外品にブレードごと替えてしまったほうが、替えゴムが「純正ワイパー用替えゴム」でなく「社外品ブランドの替えゴム」になり入手が容易(安価という面が強いかも)ということはあるようです。入手性やデザインに不満があれば、社外品に交換でいいと思います。
車に関心がなく、正規ディラー以外で車検を受けている場合、どういうタイミングでワイパーを交換することになるのかよくわからない(実際に雨天でワイパーを使わないとよほど状態が悪くない限りゴムの劣化具合は判別できないと思う。車検時、ワイパーゴム交換しときましたというのは手厚い正規ディーラー車検だとある。民間車検だと車種が広すぎて触れにくい傾向があるはず)のですが、消耗品なので交換は必要です。適合表を見て「純正ワイパー用の自社ブランドの替えゴム」と「(社外品)自社ブランドワイパー用の自社ブランド替えゴム」があるというのは初見理解が難しいと思います(中古車であれば、今のワイパーが純正なのか社外品なのかわかるはずがない、ワイパー本体に情報は殆ど無いです、このあたりカー用品店の慣れた店員さんだと判別ができるので頼れます。よくわからず間違って買う人は多いそうです。)。通常、自分のワイパーの素性がわからない場合は、店員さんと相談した上でブレードごと社外品に入れ替えたほうが消耗品でもあるわけでスッキリすると思います。
多くの場合、純正ワイパーから始まりワイパー交換の必要を感じ、カー用品店かホームセンターに行ってワイパー適合表を見て、ブレード+ゴムごと社外品に交換することになるのかと思います。純正ワイパーをゴム交換だけして継続というものあり。
近所のホームセンターA(NWB・ガラコ)B(NWB・ガラコ)C(PIAA・オリジナル)
という感じの取り扱いでした。(ゴム・ブレード混在。ボッシュの替えゴムはEのみ扱いあり、この替えゴムはフリーサイズなのでカットする手間あり)
NWB・ガラコの取り扱いは多いですが、どのメーカーでも扱いのあるお店を覚えてしまえば実店舗探しは苦労しないと思います。
トーナメントワイパーであれば、どの製品でもよくブレードごと使い捨てで安価なオリジナルで良い気がします。
悩むのは、デザインワイパーで以前買ってPIAAというロゴが社内から見えて微妙だったのでPIAA(エアロヴォーグ)は除いて、NWBデザインワイパー、ガラコエアロスムーズ、ボッシュJフィット(フラットワイパー)が候補になると思います。
ボッシュは、デザイン的に癖があり好みが分かれるのですが性能面で優れ、ヨーロッパでメジャーなものだそうです。(スポーティ感があるのか、国内純正採用されているようで人気があるようです。ちなみに、超高級車ベントレーのワイパーはフラットワイパーでした。デザインワイパーは、レクサスで採用されています)
替えゴムは、店頭にあって800-1000円します。イエローハットでは、ブレードであれば取替工賃無料、ゴムのみ交換だと300円の工賃がかかるそうです(純正ワイパー向けゴムも含む)。
ネットでは、安価なためか売り切れで扱いが無いというのが目立ちましたが、あると600円ほどなので、純正ワイパーの替えゴムをネットで購入して自分で交換すれば最も安価です(ブレードは長く使えるものとして)。
ブレードとゴムの一式購入だと、店頭にそれなりにあるようですが、ネットであれば適合がしっかり調べられますし、値段も(ゴム1000円でブレード一式2000円ほどで倍の値付けですがネットが安価で一式1800円(さらにセール割もある場合あり)、店頭ゴム工賃込み1300円になるので値段の違いがわずかしかない)安い傾向なので、ネットで購入したほうがいい気がします。在庫を探してお店を回るのは割に合わない気がします。(ネットを見るとすごく安価なノーブランド品は大丈夫な気がしますが、試す気はないです。以前は、ネットと店頭で値段の違いが大きかった気がしていたのですが、少しの違いなのでどちらでもいい気がしています)、扱いの把握ができれば近所の購入しやすいところで落ち着きそうです。
1年毎に替えゴムを買ってきて交換する。交換してもらうを想定しても、800-1000円に作業(or工賃)が加わります。ネットで1500-1900円でブレード・ゴム一式で購入でき取付もブレードは「ロックを外して引っ張る」取付は「押し込んでロック」だけなので簡単です(※トーナメントワイパーとデザイン・フラットワイパーはロック・ストッパー構造が違うので注意)。
ということで、2年毎にネットで購入しブレードごと自分で交換というのが良いのではないかと思いました(軽自動車2台の場合)。ブレードも消耗品と考えます。
作業が好きであれば替えゴムを買ってきて、自分で交換というのもできます。ただ、替えゴム交換は、手が黒くなるなど作業としては大変な面があるので、作業賃300円位でやってもらえるならやってもらったほうがいいように思っています。大変とは言いませんが、ブレードはワンタッチ感ありますが、ゴム交換は作業感あります(手がゴムで黒くなるそうです)。
もしくは(複合も可)、
カー用品店で替えゴムを購入して取り替えてもらうというのもできます(工賃300円でないとブレード一式の値段と整合性が取れないと思う、イエローハットの戦略的な工賃かもしれませんが同じサービスはあるはず)。この場合、ブレード交換も含める場合と交互。複数台の場合、ワイパーを外して一緒に持ち込むのでもいいと思います。(ワイパーを外すと、圧迫アームがガラスに直撃するのでタオルなどで覆う必要あり、この状態で運転はしないほうがいいです)
※ワイパーの使用頻度が多いのであれば、迷わずブレード一式交換したほうがいいと思います。
雪用ワイパーは無いものとして、撥水ワイパーとか機能付加した製品は余裕ができると試せるかもしれません。
という感じなので、候補になるメーカーをそれぞれブレード一式交換で試してみて、その中からお気に入りのワイパー製品を見つけておくと今後ワイパー選びで迷うことがありません。交換の頻度・方法、店頭在庫のある場所の把握など決めておくと楽です。大方、デザインワイパーかフラットワイパーかどちらを選ぶかという事になりそうです。
トーナメントワイパーからフラットワイパーにして、若干アームが気になるという印象はありました。
今回、デザインワイパーからフラットワイパーにしてみて、アームの隙間と中央の支持カバー(黒い塊感)が気になったのですが、フラットワイパーがスリムだから目立つというのは間違いでフラットワイパーは高さがあって盛り上がって目立っているのがわかりました。運転中、違和感強い(実際の運転視点は写真以上)なと思ったら、ボンネット上にアームとカバーが出っ張っているのが原因でした。設計の段階で、アームの曲げ具合がフラットワイパーとデザインワイパーで異なる、ワイパーを露出させる隠すの想定の違いが大きく影響しているようです。2000円*2の出費で大変勉強になりました(ここも失敗で、別の車にフラットワイパーがあるので長さは違えど、ブレードを付け替えれば装着イメージ確認は手軽にできたのに省いてしまった)。設計にワイパーの形状が考慮されているので純正のデザインを承継したほうが無難なようです。
「YOTSUBA」と書かれてたデザインワイパーっぽいものは、NWBのOEMでデザインワイパーで間違いないようです。こちらのほうが、厚みがなくスッキリとしていて視界に入っても気にならないのがわかりました。店員さんの話だと、長さと形状がわかれば汎用の替えゴムでカットも入れて交換可能とのことでした。デザインワイパーの見た目が同じなら(純正・カー用品販売品)全部同じということはなく、ゴムの厚みで異なるものがあり注意が必要とのことです。(他社の中古車を販売するときに正規ディラーはワイパーをどう扱うのか?)
機能性重視(隠匿前提?)が「フラットワイパー」、デザイン重視(露出前提?)が「デザインワイパー」という明確な違いがありました。慣れの問題があるのしばらく使ってみて最終的にどちらを選ぶか決めようと思います。