立ちしょん場の設置



広い庭の活用法として、屋外小便場の設置です。

(昔の?)過疎地の農家では、屋外に小さなトイレ家屋が設置されています。

同様に、屋外にちゃんとしたトイレを作ってしまえば解決しますが、もっと手軽に頻度からも小便のみに絞って解決します。

以前、外からの目線のない角地(適地)を小便する場所として利用していたのですが、職人が複数庭で作業する際、小便はこちらでして構いませんと紹介したところ、地面の吸収する許容値を超えて複数人の小便がされた為、地面に小便の水たまりのようなものができて(他人の小便臭という)嫌な臭いもありかなり後悔しました。

これが理由で、本格的な立ちしょん場を設置する必要性があることに気が付きました。

機能的には、小便器を露出させて設置し排水を排水路に繋げるという手段があります。この場合、①飛び散りは無いですが、②洗浄用の給水が必要、③便器が露出しているのも問題ですし、④排水をつなげるのも簡単ではないというような問題があります。

理想的には、④排水につなげて処理したいのですが、外の排水桝に穴を空けて配管という作業は素人仕事では無理、運が良く候補場所に排水桝があるという場合を除いて不可能だと思います。また、排水桝自体が、排水頻度のあるものなら問題ありませんが、無い場合そこに小便が貯まるので気になると思います。配管自体も臭いを持つのも加わります。②も同様(それ以上に)困難です。

という事で、①飛び散りがない③便器が露出していない(便所とわからない)のは、クリアしたい課題です。

ここで、知識として活用したいのが、浸透桝です。井戸の排水管が途切れており、しみた土中で処理していたんだと思いますが、大量に使うと排水不良を起こしていたので、水道業者に相談したところ排水桝を設置するとのことでした。工事は簡単で、その場で穴を1mほど掘り、目の粗い大きな砂利を敷き詰め井戸からの排水管につなげた水が抜ける桝を上に設置するだけでした。排水を砂利の目の空間に貯めて、自然と地面に吸収(浸透)されることで排水処理するそうで、浸透する道が自然とできるそうです。処理能力、経年劣化が不安でしたが、実績としてまったく問題ないとのこと、実際10年は使っていますが問題なく機能しています。

これを知っていたので、基本的には大きな穴を掘って、粗い砂利を敷き詰めれば地面に吸収されて処理できる立ちしょん場を作ることができます。

同時に、①飛び散りがすくない。ですが、地面に小便をしたときお釣りをもらうという様に、飛び散ったものが足元にかかる危険があるのですが、粗い砂利を地表に敷き詰めると隙間のある凹凸によって(飛び散る)横跳ねを無くすことができます。また、③便所とわからないこと。は、目の粗い砂利を地面と平行に敷き詰めるだけなので目立ちません。ちょっとしたおしゃれ空間の様にすら見えてしまいます。

メリットとしては、小便行為がストレスなく開放的にできてQOLが向上すること(基本的には外に出てするようになりました)、屋内・屋外どちらでも小便ができトイレが増えたようなもので便利ということです。

デメリットは、場所によっては近所からバレてしまう可能性がある、何かしらの評判評価が下がる可能性がある、無風の時若干臭いが周辺にするときがあるなどがあります。

こう書いて思うのは、屋外で小便をする必要があるかもしれない、たまに立ちしょんをする場所がある場合、使う使わないは別にして、とりあえず試験的に(小規模なものでもいいので)立ちしょん場を作っておくというのは悪くない先行投資だと思います。

細かいところ、設置作業についてですが、私の場合、万年塀の支柱があるところが適地だったので、支柱を中心に穴を掘り途中から横に広げるという感じでした。そのため、浸透桝のような囲いは設置せず、支柱に当てた御小水が砂利地面に入っていく感じになっています。あまりない気がしますが、ただ穴を掘った場合、地表横からの土の侵入を防ぐため砂利で中と周りを敷き詰めた浸透桝などによる囲いが必要だと思います。私の場合、地表部は埋めたレンガで仕切りを作り、地中は除草シートを横に貼って土の侵入を防いでいます。粗い砂利は、庭・畑にあった大量の小石を詰め込みました。通常、活用する場は無いのですがこの機会に活用・処分ができました。

反省点としては、利用面は3割程度で他は無駄な小石(砂利)面を露出させてしまったので、もっと表面を小さくしても良かったもしれません。目立たせないのと、無風時の臭いの点で不利な気がします。

雪が積もって溶けた後、2月の冬終わりに臭いが一時的に強くなったりしたのですが、何かしら傾向がつかめる気がします。