実用的なT字ピーラー(皮むき器) どれだけ立てて使えるかが重要

かなり前から、特にメーカーを知ることなくサンクラフトの黒のピーラーを使用していました。おそらく、生協購入かと思います。

年数がかなり経って、まだ使えるのですが

新しい他のピーラーを母が購入し、置き場にいくつかピーラーの在庫が置かれるようになりました。

通常であれば、新品が快適に使えれば、古いものを処分という流れになります。

なのですが、新品を私が使ったところ、追随性が悪く、きゅうりの奥まったカーブで刃の食い込みが浮いて中途半端に擦ったような皮むき作業になってしまいます。

他社の製品は、(おそらくこれも生協購入)京セラで、一流メーカーであり問題のある安物ではないです(ピーラー自体安価なものではありますが)。もう一つは100均のものがあります。

なので、他のピーラーが在庫としてあるなか、古いサンクラフトのピーラーを使い続けていました。

ただ、古さが気になったので、最近になってネットで調べて、おそらくサンクラフト。それの後継品として若干形状の違う、リンク先の製品を購入しました。

幸い、使い勝手は同じで、無事新品に切り替えて使い込んだものをやっと処分できたという状況でした。

ということで、サンクラフトの黒のピーラーは他と違って良いものだという記事を書くだけの価値が有ると判断しました。

となると、原因をはっきりさせないといけないので調べました。

最初、刃の部分がカーブするなりして追随性が良いのかと思っていたら、刃は他と同じで削り面は平らでした。片刃ですが、他社にも片刃がありました。

違いは、刃の自在に動く角度で、最大角が他社がほぼ水平なのに、こちらは若干上向きで可動域が広かったです。

なんで、可動域が狭い製品をわざわざ作る必要が何故あるのか疑問だったのですが、どうも、ピーラーの通常の使い方は、できるだけ立たせず素材と水平にしながら皮を剥くという想定になっているようです。それであれば、どの製品でも正常に皮むきができました。

これまで、可動域が広い分、楽でもあり、立たせて皮が剥けたのでそれに慣れてしまっていたということみたいです。他の家族は、私より手が小さい分、水平にし易かったんだと思います(後述、T字カミソリとの関係もありそう)。

全容がわかったのですが、結局、自由度・作業性が良いのは、黒のサンクラフト(同等製品は他にも当然有るはず)ということになります。使い勝手の良いピーラーは、最大角が広いということになります。

可動域を狭くして強度を高くしないと対応できない野菜が有るとかそういう不都合もなさそうなので大丈夫ではないかと思います。

(詳細に比較してみました)

刃(灰色)の削り部分を垂直にして、持ち手(黄色)の最も上げられる角度を調べました。

aは、黒のサンクラフト。かなり水平に近い感じです。

bは、京セラ。この差でも、使い勝手が大きく違います。

cは、貝印と思っていたら、100均の安物っぽいです。ほとんど平行にして刃を当てないと皮むきができません。非常に使いにくいものでした。

何か似ていると思ったら、T字カミソリでこちらは歯の部分は角度固定です。各メーカーの最適な剃り角度が有るので、自分定番のメーカーができるわけですが、使い捨てのシックエクストリーム3を愛用していますがaとよく似てかなり水平に近いです。毎日使ってその角度に慣れているので、それと同様に使える(持ち手の形状も似た)T字ピーラーのほうが違和感なく使えるのは間違いありません。T字カミソリを毎日使っている男性は、この影響は大きいはずです。

海外だと、T字でなくI字ピーラーが主流らしいです。I字のほうが、小さいジャガイモが楽に剥けるみたいな話があるので、両方使い分けもありかと思いましたが、どちらかで同じ仕事ができるので両方購入する必要はないと思います。

(実際、きゅうりで使ってみました)

a.b.c

 a. こちらは最初から最後までしっかり刃が追随して、快適に使えますし仕上がりも完璧です。かなり難度の高い曲がったきゅうりも不満なく剥けました。

 b. こちらは京セラ製で、セラミック。刃全体が大きく感じます、深剃り?。少し寝かせる感じで食いつきよく刃が入りますが、最後の下りで勢い余って飛んでしまっています。また、きゅうりを持つ指に寝かせた分、接触しやすいみたいです。

 c. こちらはかなり寝かせたのなら問題なく剥けると思ったら、追随性が弱く起伏が追えず飛んでしまって残しが多いです。

aは使い勝手、仕上がり共に完璧レベルなのに、b.cは作業もしづらく仕上がりも悪いというのがわかりました。この比較後、実用レベルにないというのがわかり迷いなくcを処分する気になれました。bは切れ味重視の必要がある時に用途があるかもしれないのでこのまま置いて置こうと思います。

bについては、セラミックで切れ味重視っぽい、cについては角度の狭い安物という特殊な理由で、今市販されている一般的なものは全部a相当の能力と同じ設計になっているのではないかという気がしてきましたが、レビューで高級・有名なものを買っても使いづらくというものがあるので製品ごとの違いはあるようです。

今回の比較で、ちゃんとした皮むき機はストレスなしで、完璧な仕事ができるというのがはっきりしたので、買い替えの参考になれば良いなと思います。

 

(他のキッチン用具について)

(大型スプーン)様々形状ありますが、平たくて角がないものが使いやすいです。写真左の左のものが気に入っています。ニトリの抗菌スプーン。角をわずかに削る加工がされていると思うのですが製品特徴にその記載はありません。

スープ用のテーブルスプーンとデザートスプーンの違いっぽいです納得。

(大型フォーク)特に気にせず使っていたのですが、左のものをおみやげに貰ったのですが持ち手の細くなっていくデザインはいいなと今回気が付きましたが、大事なのはスペゲティを丸めるときに爪の深さがないと量をまとめられません。爪が浅い理由があるのかもしれませんが、爪の深さを最重視します。

フォークは爪が深いものが多く、短いものはケーキフルーツ用らしいです。

(大型トング)金属と樹脂なぜ2種類あるのか、包丁の取っ手が金属一体と木製というのは機能的に同じですが同じ傾向です。金属が強度があり「しなり」が発生しないので炒め物などで使うと違いがわかります。樹脂で炒め物をするとグニョグニョして使用感が悪いです。サラダ取りなどで樹脂を使っています。

(包丁)金属一体取っ手の三徳包丁もあるのですが、試しに買った貝印の安価で刃先の長い牛刀のほうが皮むきを除けば、刃の長さと剛性があり力の入れやすさで一番使いやすいです。私は気に入って主に使っているのが牛刀です。中華包丁は逸脱しすぎですが、とりあえず包丁は大型まで試してみる価値はあると思います。

(箸)来客用の共通箸で、コーティングが厚く、ツルツルしていて使いにくく感じました。これについては来客用で無コーティングのものは採用しづらいのでそのままです。

 

どの道具も使えはするのですが、実用面での違いが確実にあります。デザインを重視すると違った選び方になりますが、使い勝手の良いものを極力使いたいです。