(メイン)デスクトップPCのバックアップ

年末に恒例となっている、データのバックアップについて

大事なデータ(長年の蓄積で)で、数TBある。

仮に、5TBとすると、バックアップは3.5インチHDDしかない。

わざわざ、外付けを購入する必要もなく、これまでの内蔵HDDの容量アップに

伴って買い替えてきた不使用HDD(3.5インチ内蔵HDD)を複数使うことになる。

これまで、裸族シリーズのような外付けクレードル(外部電源必要)による手軽な接続によるバックアップをしてきたのだが、最近を振り返ると正常に終わった事が無い。

思い返すと、毎回同じ間違いによってバックアップ作業が難航、長期化していたので

要点がわかったのでマニュアルと残しておく。

2022年から、数TBをバックアップするのはあまりに負担があるので、2022年でアーカイブ化(ROM専)にして、2023年から新規ものだけバックアップして、既存のものはそのまま使いまわすという事にした。最後の作業でマニュアルを作るというのは皮肉だがとりあえずバックアップで苦労するのは、これで最後にする。

大事な事、その1 

長時間のコピー作業になるので、スリープや画面の電源を切るといった自動設定はすべてOFF(超大事)。

それと一緒に、ゲーム関係のツール系がウィルス検知で引っかかるので、ドライブごと除外しておかないとコピーが正常に完了できない。そのため、まず最初に、ウイルスソフトの除外指定ができているか確認。保存元のドライブは除外されているのは当然だが、保存先のドライブは環境が変わって、(E:H:とか)変化する可能性があるので(毎年なら除外指定が使いまわせるが)確認しておいた方が良い。検知でひっかかり、やり直す心配がない。

windows11の場合 windowsセキュリティ → ウィルスと脅威の防止 → ウィルスと脅威の防止の設定 → 除外

大事な事、その2

(仮に、外付け1TB SSD・HDDで余裕でバックアップできる場合であっても、USB経由の不安定さについては同様に対策を考える価値はあると思います。また、長期保管の向き不向きは大きく変わらず、SSD・HDD共に定期的な通電が必要みたいです)

外付けクレードルは、SATA⇒USB⇒SATAと転送が変換2回を経ているので、不安定。

速度も落ちるし、エラー落ちも起きるのでどうも使わないほうが無難。

具体的には、コピーに失敗しましたという原因不明なエラーがたびたび発生してバックアップが上手くできない不具合が発生します。データの量が数十ギガ程度であれば、エラーが起きる前に完了できるので気にならないかもしれません。TB級のコピーだと、完了前にこのエラーが発生する可能性が高く、小分けにする、より安定した転送に切り替えるという必要が出てきます。

極力、SATASATAで済ますのが高速、かつ安定。USB経由「より」SATA内部の転送で済ますのが超安定します、実際2-3TB程度の大容量長時間一括コピーでもエラーが起きず安定しています。USB経由では、何かしら不具合が発生するのが、通常だったので、転送の質が全く異なります。

USBが、TYPE Cの様にいくら進歩しても、結局100点満点のSATA同士の転送に、どれだけ(邪魔をせず)近づけるかというだけで、上回ることはありません。(間違ってない多分)

この場合、内部HDD(A)から内部HDD(B)の転送になり、PC本体を開けてSATAに(受けの)内蔵HDD(B)を接続させる作業が必要になるのですが、簡単な工夫でPC本体を開けずに内蔵HDDを手軽に接続できる方法を見つけました。

「内蔵HDDの外出し接続法」

追加のパーツ無しでできました。既存の使われていないSATA電源コードと空いているSATAコネクタに接続したSATA通信ケーブルを、本体の隙間から外に出しておくだけです。SATA外出しブラケットというのはあるのですが、直出しができれば変換による追加ケーブル類は不要です。開けて同じことをしている人は多いはずです。

PC本体の構造にもよりますが、延長コードなど不要で外に出すだけの長さは(写真の通り)私の環境ではありました。届かなくても延長コードや長いケーブルで解決できるはずです。

不要時は、(ほとんどの場合)引っ込めて隠せます。こうして出しておけば、基本的に本体を開く必要のないPCを維持しながら、内蔵HDDを外から取り付け取り外しができるのでPCの本体開けによる面倒がありません。通電中の付け外し(ホットスワップ機能)は問題ないようですが、電源落として付け外ししたほうが気持ちが楽です。

(家庭向き)数テラ級のバックアップを必要とするデスクトップユーザーは、ほとんどの場合、これで済んでしまうと思います。シンプルイズベスト。

外付けクレードルが不安定なのが原因なのですが、できるだけシステムはシンプルにして済ますのがいいようです。

大事な事、その3

(上に書きましたが)バックアップは、過去の更新のないものはアーカイブ化してROM専で利用、新規で更新されたものは別物として分離し、使い勝手はデータが2分割されるので多少悪くなりますが、新規のみバックアップして、アーカイブ化したものは例年そのまま流用する事で、バックアップにかかる時間を減らすことができます。例えば5年ごとにアーカイブの更新をするという間隔でいいと思います。

これまで、全部バックアップを続けて、(かなりの部分使うことのないデータである)数TBを毎年やることに負担があったが、これで毎回数百GB程度になるのではないかと思う。

 

アーカイブ分離運用をやってみましたが、無理がありました。データベースとしては単一なものを更新していき、必要な物はショートカットでまとめて、不要なものは別枠にまとめるというので落ち着きそうです。

使用頻度のほぼ無いファイルは圧縮というのを考えましたが、圧縮作業と扱いの面倒さで、やらなくていいのでは無いかと思います。その程度だと、削除してたほうが良さそうです。

この原因ですが、分離すると管理更新が面倒になります。数時間バックアップが長くなりますが分離しないほうに落ち着きました。

それに代わって、(当たり前ですが)ファイルの整理・削除を事前にやることが大事です。

steam系のゲームは、まずこの先やりそうもないものは削除して、必要であれば再ダウンロードという方針に変えて、容量がかなり空けられました。

動画も、例えば動画配信サイトで観られる古いアニメであれば、HDDにあれば手軽に視聴できるというメリットはありますが、仕事でもなければその機会はまずありません。コンマリの(製品のパッケージを)保管しておけば(売却時に高く売れる)必要になった時を考えて捨てられないという考えは、保管料が発生し空間を専有している損失に見合うのか考える必要があります。今回だと、デジタルデータなので容量・時間を使ってしまう事以外欠点はないのですが、おそらく将来じっくり観ることはないであろうアニメを保持しておくメリットはないです。ただ、古いと容量は大したことはないので迷うところです。動画配信の充実で、環境が大きく変わってきているんだと思います。ファイルの大型化の傾向はありますが、HDDを複数設置、主流以上の大容量HDDに手を出す必要は仕事でなければ無いと思います。削除する裁量が結構あるので、向き合い方を変えることで調整・維持が可能です。

そんな感じで、整理できるファイルはないか確認するよい機会だと思います。

大事なこと、その4

一気にやらずに、分割してコピーすること。

バックアップにHDDを2台使う場合、2分割でコピーをやると、片側2-3TBとなります。

この容量だと、1日や12時間といった、かなりの長時間コピーとなり、同時に通常の使用をしていると誤って電源OFFやスリープさせてしまった時に、失敗してしまいます。一気にやって終わらせたいというのはわかりますが、使用しない深夜や外出時に、計画的にやるのが賢いです。一気にやって失敗すると全てやり直しですが、小分けにしてやると失敗してもその前の成功したものは残るので被害が小さくなります。

当初は、USB経由のクレイドルを使っての環境だったので、不明のエラーが加わってバックアップが非常に困難な作業でした。

ファイルによる違いは大きく、jpgなどの写真・画像系は小さいデータが大量に詰まっているのでコピーが非常に遅くなります。反対に、動画系はそれぞれのデータが大きいので、データ量は多いのにかなり早く終るというのはあるはずです。

 

(3.5インチHDD静音化ケース「SMART DRIVE」は1台は持っておくべき)

現在、HDDケースを調べると外付けはあっても、静音内蔵向けは存在しないようです。SSDの時代とはいえ、未だ大容量保存は3.5インチHDDが主役です。SSDをキャッシュに使えば、データ用とはいえ速度を気にせず使えます。

ちなみに私の環境は、SSD1をシステム、HDD(小容量SSD2をキャッシュ利用)をデータで使っています。SSD512GB+HDD8TBです。

SSDが急進化してHDDを完全に駆逐しない限り、この組み合わせが続くと思われます。

HDDの速度問題(これはメインPCのデータHDDについてで、バックアップ用のHDDはSSDキャッシュなしにそのまま使っています。誤解のないように)は、SSDキャッシュで解決できたとして、機械的動作が伴うHDDは騒音が大きいです。これを軽減させるために、昔から定番の「スマートドライブ」という内蔵向けの3.5インチHDDの静音化ケースを、PC歴の長い人は、通常使っているはずです。新規の3.5インチHDDユーザーは、騒音にうんざりすると思うのですがかなり軽減されます、なので解決法はすでにあります。ただ、もう製造しているメーカーはなく、類似品も存在しません。なので、メルカリなどで中古品を探すことになるのですが、出品はそれなりにあって、安価(1500-2000円、当時新品5000円位)な相場で手に入るようです。構造はよくできた単純なケースなので壊れることもなく半永久的に使えると思います。住居と一緒で、1つあれば十分、2つあっても使わないという感じです(とりあえず、私は2つ確保しています)。

欠点は、3.5インチが5インチ相当の大きさになるので、空間に余裕のあるデスクトップ内の床面に直置き(ネジ穴があり5インチベイに設置している画像があったのでできるみたいです)になるので、ミドルタワー以上のPCケースでしか導入できません。

3.5インチHDDの必要があるのに持っていない場合、状況からして、なんでこれが奪い合いにならないのか不思議(必要分行き渡っており、新規需要を不要供給が満たしているため?)です、私に何かしらの勘違いがなければ、かならず1つ確保しておいたほうが良いと思います。数の多い2002を使っていますが、材質(アルミか銅)に特にこだわりがなければどれも同じはずです。

(余談)お立ち台のようなクローンマシーンは、クローン機能が手軽で例えばSSD120GBからSSD250GBへ複製するのが簡単にできる。が、回復パーティションという簡単に削除できない邪魔ものがあって、Cドライブ120GB+Dドライブ130GBという形にしかならない。拡張してCドライブ250GBにしたいのだが、これをやるのがWIN11で外部ソフトを使ってもできない。前の世代では、できた気がする。

分割を受け入れるか、OSの入れ直しをするのか、手間を考えどうすべきか決めておくべき。業者は、難なくやっている感じなので、純正クローンソフトだとできるのかなと思いますが、経験が乏しく詳しくありません。

現在は、SSDの製造メーカーがそれぞれ出している純正クローンソフトを使って複製するのが、通常の手順みたいです。システムにそのメーカーのSSDが含まれていればよく、他社同士のSSD同士でも使えるみたいな情報があった気がします。

 

(考察 今のバックアップは間違っていないか)

100GB程度であれば、外付けHDDで手軽にバックアップで済みますが、大容量はそうはできません。

他の方法では、NASのHDDという方法がありますが、コスト面や使い勝手でかなり限定された人のみです。

HDDに保存していればずっと安全というわけではなく、1年に一度は通電しないとデータの保持に悪影響という情報があったはずです。

ちなみに、もう10年以上HDDが壊れて逝ってしまうという場面には遭遇していないので信頼性はかなり高くなっています。SSD以前、OSシステムとして使っているときは使用頻度が違ってまれに壊れた気がします。現在は、データ保存読み出し用途で、読み書きの激しいキャッシュ部はSSDが担当(SSDキャッシュ)しており、今の用途は当時と比べれば、かなりゆるいので、まず壊れることは無いように思います。PCの買い替えサイクルを5年として、容量的な問題がなければ、その頻度の新品交換でも余裕がある気がします。

重要データは、クラウドで復元できるので、安全にはなりました)

となると、今の大容量HDDにデータを保存して更新して、1年ごとに古いHDDを複数台(容量が足りない場合)使ってバックアップというのが、総合的に優れています。

このバックアップ時に、家族の写真データなども扱っているのですが、永続的に残すにはどうするのか、方法が確立できていないように思います。

この路線の解決策としては、バックアップを2重にする

基本的には、HDDの売れ筋(WDかシーゲートのデータ用に高回転は不要なので5000回転のもので一般向けのもの)を追って容量を増やして買い替えていたのですが、8TB以降停滞しています。これは別にして、2018/3に6TB。2020/11に8TBと買い替えていました。3年くらいでHDDの買い替えをしたくなる傾向があるようです。

追加で、8TBを再度購入して、バックアップを取ってからメインHDDとして入れ替えと考えると、キャッシュSSDを戻したりする作業が気になります。折角なら、PC本体の更新時に一緒にと考えてしまいます。

(個人的データでのみ大容量が必要なだけですから)こうした個人的な事情は別にして、バックアップHDDグループを増やして、2023年はAで、2024年はB、2025年はAという感じでできると、2年ごとの通電稼働にはなりますが心理的な不安がかなり軽減されます。例えば、バックアップ作業中、なにかの手違いでバックアップとメイン両方を消してしまうと、サルベージという不完全なHDDデータの復元をするくらい壊滅的な事態になります。その時に、別のバックアップがあるとなしでは大きく違います。

HDDの購入費用は目的から問題になりませんし、いい方法だと思います。

ただ、永続的に残すには、管理者が定期的に管理する必要があり、写真や家系図のように実物を残すのとは異なり、破損という危うさがあり、デジタルデータをどう残していくのか、おそらくクラウドストレージビジネスの延長で解決されていくんだと思います。(家族向けの話)