SP-FS1にFE83NV

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値段に躊躇していたが、

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を鳴らしたところ標準のスピーカーユニットが低音で異音を出ることに気がつけた、ヤフオクの出品理由これだったのかなと思ったりしたが、前々から気になっていた「FOSTEX  FE83NV」へのユニット交換のいいきっかけになった。ちなみにこの鬼太鼓動画、他の鬼太鼓と比べても純粋に響く低音のみを連続して演奏してくれる低音テスト動画として優秀というか金字塔、他の低音以外の要素を入れて演奏してしまっている太鼓動画などでは低音テストとしての実用性がない。この動画のおかげでユニットの故障気が付けました、ありがとう。

ペアで1万円。標準のユニットが低音が出ないのはわかっていたが、音楽鑑賞では満足していたので違いがなかったらという不安を抱えながら購入。

SP-FS1の標準スピーカーユニットとFE83NVの音の違いの結論を書くと、すごく違いました。8cmユニットだから箱が小さいから低音は出ないみんなこんなものと思い込んでたのですが、十分なものが出るようになりました。2wayの13㎝ウーファーと比べれば、それなりにと書かなくてはですが、ちゃんとズシッと響いてくる低音がでてます。一言で比べると「音が濃く」なったかなという感じです。低音がしっかり出せて、音がくっきり解像度が上がったというのか理由で、音楽を聴くと今までこんな音あったかなと思うことがしばしばあります。M800で感じた音が硬い、耳が疲れる感じがないのも気に入っているそのために紙コーンを選んだ理由でもあるのでひとまず安心。デスクトップニアフィールドで長く使う予定なので、投資分の満足と効果は十二分に得られました。一か月メインとして使っての感想 久しぶりに2wayで聴いてみたら、中音が遠く定位が滲む違和感が以前より強く感じられて、もうソロピアノ演奏系はフルレンジでないと聴きたくない感じ。FE83NVにして良い音に近づけたということなんだろうけど、2wayの価値が相対的に下がってしまい微妙な気持ち。標準のユニットと比べると、音楽鑑賞で明らかに音が潰れて聞き取れない部分が一部にあるのがわかりやすい違い。それ以外には不満はないので、標準ユニットそこまで悪くはない。

気になる点は、明瞭なスピーカーなのでニュースを読む女性アナの尖った感じの音声の場合、明瞭過ぎて鋭くきつめに聞こえる、向いていない音源というのはこのスピーカーにもあると思う、あと、聴き疲れの心配、低音が出る解像度があがるとなったのでその傾向が強まると心配したのだが、一月ほどメインで使ってみたところ聞き疲れの傾向はは感じられなかった。SP-FS1標準でも、フルレンジの音楽鑑賞として十分に楽しめていたので、低音が特に欲しいというのでなければそのままでもソロの音楽鑑賞向けによくできたスピーカーで、疲れないスピーカー候補としておすすめ。もう一台標準の無改造のを比較用に持ってたりするので改めて良さがわかることになりそう。

ただ、交換作業に際してSP-FS1にポン付けのFOSTEX M800と比べて、不満点というか大変なところがあったので書く。ポン付けできない理由としてターミナルの端子が違うので配線工作が必要とは覚悟していたが、事前にコイズミ無線で端子一式とサービスで販売してくれているんだと思うがターミナルとユニット間の配線ケーブルを片側無加工で販売してくれているものを購入出来ていたので端子をかしめるだけで済んだが、どっちみち事前にちゃんと下準備がいる。

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付属のガスケットが不満、シールでないただのスポンジの輪でSP-FS1のユニット穴が微妙に当たる程度なのでそのまま取り付けると外れて箱の中に落下する。ガスケットなしでもという意見もあるが、適当でいいかという気分にはとてもなれなかったなぜならM800ではスポンジシールだったのに高いグレードでこんなことになるのを付属されると気分下がります。幸い手元に、M800で使用しているそのシールガスケットがあったのでそれを剥がしてFE83NVの裏側に貼り付けました。これは困ると思う。

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後日、サポートから回答いただけたのでシールガスケットでない理由を書く。

・歴史のあるモデルで伝統的にシールでないのでそれを承継している。

ガスケットの変更は音質に何かしらの影響を与えるので、モデルチェンジでの従来からの変更点に必ず加えられる項目になるのでそのままになっている。

「グレードの低いものを付属している」というよりは、使い勝手が多少劣っても、より音響状態に配慮した結果」とお考え頂ければと思います

最近の初心者モデルは使い勝手の良さから、シールガスケットになっているそうです(例えばPW80K、M800)。箱の中に落下してしまうのは、ユニットの想定が直径 73mm の開口になっているのにそれにSP-FS1が僅かに大き目で適応していないのが原因。他からのシールガスケットの流用、厚紙で自作、最後はガスケットなしでもその音が自分にとって良ければそれでいいという感じ。

そういうことかーと納得はできるが、難民気味なのでメーカーでシールガスケットのみで売ってくれれば手間が無くていいのだけど、どうも実態としては隙間テープを適当にカットして代用するのが定番なのかな。

※サポート回答の一部無断でそのまま引用で使わせていただきました問題あればご指摘お願いします。

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ユニットの楕円のネジ穴と、既存のネジ穴が外ギリギリなので内側に押し負けしてまっすぐネジねじ込みができない、最後までねじ込めばしっかりいけるが頭の高い標準のネジ+グリルネット分の浮きにより内側に角度がついた感じの仕上がりになるので気分が落ちる。M800だと丸穴だったのでこういう違和感はなかったので気になった。直径にして3mm、片穴1.5mmの違い、楕円と円の違いでこうなる。ちゃんと取り付けはできます。

要は、M800と同じシールガスケットと丸ネジ穴、端子も同じもので紙コーン製品があればSP-FS1に簡単なポン付け作業で済んで理想的だったという話です。